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会長挨拶

会長 大坪 清

あらゆる組織の生産性向上の支援・交流機関として関西をリードする
~生産性運動で世界に輝くKANSAIを創ろう!~

(公財)関西生産性本部 会長 大坪 清


 英国のEU離脱交渉のスタートで明けた2017年、欧州ではオランダ総選挙、フランス大統領選、さらにドイツ総選挙と今後の欧州のあり方を決定する政治的イベントが立て続けに行われ、昨年末の米国のトランプ大統領の誕生とともに、世界は大きな時代の分岐点にあります。その中で我が国経済は明るい兆しが見え始めたとはいえ、回復の力強さを欠いており、とりわけ消費、投資の拡大で経済の好循環を生むまでには至っておりません。今、我が国は、真のデフレ脱却、さらに中長期の経済成長と持続可能な社会の実現に向け、様々な改革に取り組む正念場を迎えております。
 少子高齢化と労働人口減少が進む我が国にとって、生産性の向上が喫緊の課題であることは言うまでもありません。
 日本生産性本部が発表した「労働生産性の国際比較」によりますと、我が国の時間当たりの労働生産性は42.1ドル(4439円)で、OECD加盟35カ国中20位と、主要国と比較して低い水準にあります。


 生産性向上のキーワードの一つは、「働き方改革」です。政府、労使が一体となって進めている「働き方改革」は、ガイドライン案が示された同一労働同一賃金の実現や長時間労働の是正などを通して、これまでの企業文化や組織風土の変革につなげていくことが必要となります。当然のことですが、単に労働時間を短くするのではなく、より短い時間でより以上の成果を生み出すことが求められます。時間当たりの労働生産性の向上は不可欠ですが、生産性の分子/分母の「分子」にあたる付加価値の拡大を図っていくことが何より重要です。
 我が国が米国をはじめとする主要国との生産性格差を縮めるには、ブランド戦略の強化、IT活用によるサービスの高度化、知識を付加価値に結びつける取り組みなどによって新しいサービスや製品を創り出して、分子の拡大につなげていくことが求められます。
 もう一つのキーワードは、経営のイノベーションです。企業活動を通じて社会的な課題を解決することで付加価値を創造するCSV経営が注目されています。さらには、ベンチャービジネスとの連携による新規事業の創出、IoTやAI、ロボットなどの次世代の新技術やシステムへの投資によるイノベーションの創出も重要です。
 当本部は、生産性運動の推進者として、こうした時代の要請にマッチした生産性向上に注力してまいりたいと存じます。


 当本部は昨年創立60周年を迎えました。
 1956年4月17日の「生産性関西地方本部」創立以降、当本部は、労使学の三者が一致協力して、力強く生産性運動を展開し、産業民主主義を基盤とした労使関係の近代化や欧米の最新の経営管理手法の導入など、多くの実績を残してきました。
 その後も、常に時代の要請に応じた活動を推進することに注力し、創立50周年においては、「企業の生産性向上から社会の生産性向上へ」の活動方針の下、それまでの活動分野に加えて、行政や学校など公的分野における生産性向上に活動の領域を広げ、自治体・大学の経営品質向上活動にも取り組んでまいりました。
 そして、60周年を機に、当本部はこれまでの60年の活動を振り返り、当本部のミッションたる設立目的(存在意義)、1959年ヨーロッパ生産性本部ローマ会議で謳われた「生産性の精神」、そして「生産性の三原則」は、生産性運動のまさしく“原点”として、いかなる時代においても我々にとって堅持すべき普遍の原理であることを再確認しました。その上で、「あらゆる組織の生産性向上の支援・交流機関として関西をリードする」存在になることを当本部の新しいビジョンに掲げました。
 この新しいビジョンに込めた思いは3つあります。一つは、個々の組織の課題解決を支援する活動をさらに積極的に展開していくこと、二つ目は、関西を中心とするあらゆる業種の企業・労働組合、また自治体や学校や病院などのパブリックセクターに対して、業種・業態の異なる人材と情報が行き交い、相互刺激の中から新たなインテリジェンスやナレッジを得ていただく多種多様な場を提供していくこと、最後三つ目は、生産性本部が労使学から構成されるという特徴と全国連携組織のネットワーク力を活かし、健全な労使の信頼関係と協力関係の構築に寄与しつつ、経営革新、現場改善、人材育成をより力強く推進していくことであります。そして、こうした活動を通して、我々が住み働く関西を「世界に輝くKANSAI」にすべく、その実現に寄与していく決意を示しております。


本年度の活動の柱は、次の4本の柱に基づき展開してまいります。
1. 生産性向上を目指した継続的な経営革新に寄与する。
2. 生産性向上を基軸とした健全な労使関係の構築と労働組合活動のさらなる活性化に寄与する
3. 次代を担う生産性向上推進リーダーの育成と組織活性化に寄与する
4. 生産性運動を通して関西経済の活性化に寄与する


賛助会員の皆様におかれましては、当本部の活動に対してこれまで以上のご支援・ご協力をお願い申し上げます。

 
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