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関西経営品質賞について

2025年度 関西経営品質賞 ゴールド

トヨタモビリティパーツ株式会社 大阪支社・和歌山支社

設立 1968年
代表者 大阪支社・和歌山支社長 木村 俊一 (きむら しゅんいち)
本社所在地 大阪府寝屋川市仁和寺本町3-1-1
売上高 45,482百万円(2025年3月)
従業員 438名(非正規社員含む)(2025年3月)
事業内容 自動車関連部品・用品の卸売業
ホームページ https://www.toyota-osaka-parts.jp/
  • ・地域の自動車整備工場や販売店の未来を共に創るパートナー
  • ・供給力と改善力で信頼を生み出すオペレーション
  • ・心理的安全性と挑戦を土台に、顧客価値を生み出す人材育成の仕組み


トヨタモビリティパーツ株式会社 大阪支社・和歌山支社 は1968年に「トヨタ部品大阪共販」として設立された。自動車販売が激化した当時に部品事業を集約し、 トヨタ純正部品の販売拡大と正確・迅速な部品供給を使命に事業を展開してきた。83年の「トヨタ販売店への部品全面経由化」や翌年のエンジンオイルの取り扱い 開始を契機として売上は急増した。

その後、自動車販売台数の減少や市場環境の変化に伴い、事業の多角化や第2純正品の取り扱いなどが行われた。2010 年頃にトヨタ販売店から、新車の1カ月点検時に 「カー用品ショップ等で購入された用品がたくさん装着され、用品の売上げ機会を逃している」との困りごとの声が多くあげられた。販売店の苦境も目立つようになり、 同社の売上にも影響を及ぼし始めた。そこで社内には新商品開発チームが発足し、15年にはプライベートブランド「TZ」を初めて立ち上げ、これが大きな成功を得る とともに、顧客である販売店の評価を高める転換点になった。

近年、自動車業界は100年に一度と言われる大変革期に突入した。電動化による部品点数の減少、安全走行技術の進歩などにより、部品需要は構造的に減少が 見込まれており、経営への影響が予測されている。そのような状況の中、20年4月全国にあったトヨタ部品共販店とタクティーが合併し、トヨタモビリティパーツ(TMP) が発足。大阪・和歌山支社には木村支社長が就任するとともに、「TZ」などの「モノ」だけではなく「コトサービス」で成功を目指し、更なる変革を推し進める。

進める上で経営幹部が率先してリーダーシップを発揮して、挑戦・改善・顧客志向を重視する組織風土への転換が図られており、自社の人材育成にもテコ入れをしている。ここ3年は離職率も1%前後と低水準で推移しており、若手社員の定着や賃金水準の上昇など、良好な労使関係をも実現している。

「TZ」を生み出し、大阪から全国へと事業展開した実績から大阪からTMP 全体を変えていく!そんな想いで、大阪で築き上げたチャレンジ精神でトライ&エラーを 繰り返しながら新たな価値創造に挑戦をすすめ、変革に邁進しており、2025年度に初めて申請した関西経営品質賞で「ゴールド」を受賞した。

「すべての人と地域に移動の自由を提供する」という使命のもと、地域の自動車整備工場・販売店の持続的な利益を維持する「AUTOBRIDGE」構想を掲げ、変革に取り組んでいます。

提供価値を進化させ、さらには社員のキャリア支援や研修の仕組みを整え、心理的な安全性と挑戦を両立させた組織風土づくりを進めています。また、顧客起点による自主 開発商品「TZ」の全国展開や、T’aimeやJMAPをはじめとした顧客の課題解決を支えるシステムの構築など、具体的な成果として「顧客価値経営」の実践として評価ができ、 変革活動の成果が出始めています。

●モノからコトへの転換、共創でつなぐ新たな価値創造
当社は、創業以来、時代や社会の変化に応じて提供する価値を進化させてきました。近年は「モノ」の供給にとどまらず「コト」の提供にも注力しています。創業当初は、 部品を正確かつ迅速に顧客へ届けることが最大の価値でしたが、現在では「顧客の繁栄を通じて自動車業界全体のサプライチェーンを支える」というより高次な価値へと 発展しています。

2015年に独自のプライベートブランド「TZ」を現大阪支社・和歌山支社で立ち上げ、専売商品の販売を開始しました。単発的な対応ではなく、全社的な仕組みとして 商品化プロセスを整備したことで、当社単独のオリジナル商品から、現在では全国の支社で販売するまでの位置づけに変遷し、売上げも当初3.3億円だった実績は、24年には 全国で131億円へと大幅に伸び、今後の更なる売上の伸びも期待されています。

さらに、今後は「すべての人と地域に移動の自由を提供する」というビジョンのもと、自動車業界全てのプレーヤーが利用できる共通プラットフォーム「AUTOBRIDGE」の 構築に取り組んでいます。その実現に向け、顧客を“価値を共に創るパートナー”として位置づけ、共創を広げる活動を進めています。これらの取り組みは、業界全体に 変革をもたらすハブとなり、次世代につながる新しい価値創造へとつながっていきます。

●信頼の部品供給体制を支える地道な改善活動
当社では、1台あたり3万点を超える膨大な部品を最適に在庫し、迅速かつ確実に供給するシステムを構築しています。特にトヨタ生産方式を活用した効率的な物流 ネットワークにより、即納率は90%、在庫日数8日を実現しています。これによりビジネスチャンスを逃さず受注できるだけでなく、事故などの緊急時にも部品をタイムリー かつ確実に供給できることから、顧客の高い信頼を獲得しています。

また、顧客へ課題解決型のソリューション提案を行うことで、長期的な取引関係を維持しています。トヨタ生産方式を活かしたオペレーションの効率化に加え、現地での面談を 重ねるアナログな対応も重視しており、この両輪によって価値提供プロセスは常に進化を続けています。さらに、その継続的な進化を支えているのは、ビジネスパートナーとの 緊密な連携です。互いの強みを活かしながら実現可能性を高めることで、変化する市場環境の中でも信頼と成長を両立させています。

●TPS(トヨタ生産方式)を基盤にした人と現場の成長を促す仕組み
当社では、人材育成を重視し体系的な研修制度を整備することで、育成体制の強化を進めています。また、個人のキャリアデザイン支援に加え、ジョブローテーションと 自己申告制度を組み合わせ、多様な人材が活躍できる組織基盤の整備にも取り組んでいます。個人のキャリアビジョンを尊重しつつ、多様な職種経験を積むことができる この制度は、「失敗を受容し、挑戦を促す」組織風土と体制によって支えられており、他社が容易に模倣できない強みとなっています。こうした環境から生まれる社員の 気づきや創発が「お役立ち」の精神と結びつき、価値創造へとつながっています。さらに、当社の強みであるTPS(トヨタ生産方式)を活用し、徹底した無駄の排除による 作業効率化を推進しています。「観察・見える化・数値化」に基づき、当社とお客様の現場担当者が一体となったチームで進めることで、より実効性の高い改善を実現する 取り組みをスタートしています。このような活動を支えているのが、全階層を対象に「問題解決の8ステップ」の理解と浸透を目的とした「問題解決実践研修」や「問題 解決手法を活用した小集団活動」です。社員一人ひとりが着実にスキルを高め、その結果として、既存顧客との信頼関係の深化や新規顧客の獲得へとつながっています。

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